スーパーマーケット3団体合同統計調査、2023年5月実績速報を発表

・総売上高: 全店の前年同月比103.9%、既存店の同比102.5%
・食品合計: 全店の前年同月比104.3%、既存店の同比102.9%
・5月のスーパーマーケット中核店舗における景気判断DIの現状判断は、現状判断、見通し判断ともほぼ前月水準で推移

■スーパーマーケット販売統計調査

■スーパーマーケット景気動向調査

6月調査(5月実績)結果概況
現状判断は好不調判断の分かれ目50に迫る

 5月のスーパーマーケット中核店舗における景気判断DIの現状判断は、前月から+0.8の49.5、見通し判断は前月から-0.8の44.0となり、現状判断、見通し判断ともほぼ前月水準で推移した。
 経営動向調査では、売上高DI、収益DIともに前月から大きな変化はなかった。引き続き生鮮品仕入原価DIと食品仕入原価DIが過去最高水準で推移しており、販売価格DIの高止まりも続いている。買上点数の減少幅は抑えられ、客単価DIが上昇した。来客数DIも小幅に上昇した前月水準を維持している。
 カテゴリー動向調査では、相場安の傾向が続く青果DI、衛生用品に特需の反動が続く非食品DI以外でプラスを維持した。相次ぐ値上げ、家庭の電気・ガス代の高騰等による節約志向の高まりで、家庭内食事需要の低下に歯止めがかかっているほか、気温が高く推移したことで涼味商材が好調。また、行楽・イベント需要の回復も好調を牽引している。
 景況感調査では、現状判断、見通し判断ともに大きな変化はみられなかったが、前月まで2か月連続の大幅な改善傾向を維持している。
 商品単価の上昇が続いているが、5類移行による人流活発化などもあって中食需要が伸びており、節約志向による内食需要も堅調で、売上高としては好調な販売動向が続いている。お客様は概ね値上げを受け入れている一方で、コモディティ商品については、より低価格の商品を求める傾向が強まっているとのコメントが多く見られた。引き続き商品原価や光熱費、人件費などあらゆるコストが上昇していく環境下において、数量減を伴わない単価増の継続に向けた販売戦略が求められている。

【ニュースリリース】
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