スーパーマーケット3団体合同統計調査、2023年11月実績速報を発表

・総売上高: 全店の前年同月比104.8%、既存店の同比103.8%
・食品合計: 全店の前年同月比105.3%、既存店の同比104.2%
・11月のスーパーマーケット中核店舗における景気判断DIの現状判断は、前月から+0.7の 51.0となり、5か月連続で判断の分かれ目である50を上回った

■スーパーマーケット販売統計調査

■スーパーマーケット景気動向調査

12月調査(11月実績)結果概況
景気判断 DI 現状判断は5か月連続で 50を上回る

11月のスーパーマーケット中核店舗における景気判断 DI の現状判断は、前月から+0.7 の 51.0 となり、5 か月連続で判断の分かれ目である 50 を上回った。見通し判断は、前月から+0.7 の 47.8 とほぼ前月水準となった。
経営動向調査では、売上高 DI、収益 DI 共に前月に比べ小幅に下落した。生鮮品仕入原価 DI と食品仕入原価 DI は高水準で推移しているものの前月に比べ落ち着きを見せ、販売価格 DI も低下した。来客数 DI はわずかに下がったが、客単価 DI は前月並みで推移している。
カテゴリー動向調査では、中旬からの気温低下により冬物商材の動きが良くなった一方で、一部のカテゴリにおいては購入数量の減少がみられた。相場高傾向の青果 DI、値上げによる単価増の日配 DI は高水準を維持したものの、水産 DI や惣菜 DI は前月比で低下がみられた。
景況感調査は、基調に大きな変化はなく、全般的にほぼ前月水準で堅調な推移が続いている。売上高としては好調が継続し、景気判断 DI 現状判断は 50 を上回る水準を維持している。
値上げによる単価上昇と、客数・買上点数の伸び悩みというせめぎ合いが続くなかで、ようやく気温が低下し、季節商材が動き出した 11 月となった。円安による輸入価格上昇によるインフレ基調がピークを超えるなかで、単価増傾向に落ち着きが見られ始めてきた。さまざまなコスト上昇の中で単価下落の基調には転じないと推察されるが、好調な販売動向の維持に向け、買上点数の回復が急務となる。スーパーマーケットにとって年間最大の売上となる 12 月、日常の食事とハレの日の食卓、それぞれに対する適切な対応が求められる。

【ニュースリリース】
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