スーパーマーケット3団体合同統計調査、2023年12月実績速報を発表

・総売上高: 全店の前年同月比103.7%、既存店の同比102.5%
・食品合計: 全店の前年同月比104.4%、既存店の同比103.1%
・12月のスーパーマーケット中核店舗における景気判断DIの現状判断は、前月から-0.3 の50.9となり、6ヵ月連続で好不調の判断の分かれ目である50を上回った。

■スーパーマーケット販売統計調査

■スーパーマーケット景気動向調査

1月調査(12月実績)結果概況
景気判断 DI 現状判断は堅調

12月のスーパーマーケット中核店舗における景気判断 DI の現状判断は、前月から-0.3 の 50.9 となり、6ヵ月連続で好不調の判断の分かれ目である 50 を上回った。見通し判断は、前月から-0.5 の 47.3 と前月水準か ら大きな変化は見られなかった。
 
経営動向調査では、売上高 DI、収益 DI 共に前月水準で推移した。生鮮品仕入原価 DI と食品仕入原価 DI は高水準で推移しており、販売価格 DI に動きはみられなかった。来客数 DI は前月に比べやや上昇し、客単価 DI は前月よりややプラス幅を縮小する結果となった。カテゴリー動向調査では、クリスマス商戦、年末商戦の堅調を背景にプラス域で推移したカテゴリーが多いものの、相場高で伸び悩んだ畜産DI、衛生用品の反動減が続く非食品 DI はマイナス域での推移となった。
 
景況感調査は、基調に大きな変化はなく、全般的にほぼ前月水準で堅調な推移が続いている。販売価格が上昇する中でも消費者の購買意欲は比較的堅調で、買上点数の減少は抑えられており、景気判断 DI、消費者購買意欲 DI は高水準を維持している。
 
気温が冷え込みを見せた下旬のクリスマス商戦と年末商戦は、曜日巡りによる大型商業施設への流出や旅行、外食の増加を指摘する声も多かったが、帰省客増加の恩恵を受けた地域もあり概ね好調に推移した。節約志向による内食傾向もみられ追い風となっている。一方で、好調を牽引してきた惣菜の伸び鈍化傾向や畜産カテゴリーの不振を懸念する声も聞かれる。単価増の恩恵が一巡する 2024 年は、今後どのように売上や利益を確保していくか、次の一手を着実に実行すべき、正念場の1年と言えよう。

【ニュースリリース】
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