スーパーマーケット3団体合同統計調査、2024年8月実績速報を発表

・総売上高:全店の前年同月比104.9%、既存店の同比104.2%
・食品合計:全店の前年同月比105.1%、既存店の同比104.3%
・8月のスーパーマーケット中核店舗における景気判断DIの現状判断は、前月から+6.4の 51.6、見通し判断が前月から+4.5の47.2と共に大幅な改善をみせ、現状判断DIは5か月ぶりに判断の分かれ目である50を突破した。

■スーパーマーケット販売統計調査

 
■スーパーマーケット景気動向調査
 
9月調査(8月実績)結果概況
景況感 現状、見通し判断共に大幅改善

8月のスーパーマーケット中核店舗における景気判断 DI の現状判断は、前月から+6.4 の 51.6、見通し判断が前月から+4.5 の 47.2 と共に大幅な改善をみせ、現状判断 DI は 5 か月ぶりに判断の分かれ目である 50 を突破した。
 
経営動向調査では、売上高 DI、収益 DI は共に前月から二桁の上昇となり、プラス域を回復した。前年に比べ土曜日が1日多い曜日めぐりに加え、地震や台風に備える防災意識の高まりもあり、客単価 DI、来客数 DI ともに大幅な上昇をみせた。全般的に相場高が続く生鮮品仕入原価 DI も前月より小幅に上昇した。
カテゴリー動向調査では、DI が軒並み前月に比べ大幅な上昇となった。特に地震や台風に対する備蓄 需要や、米不足報道による特需、猛暑の影響を受けた一般食品は、前月から+25.8 と記録的な上昇となった。
景況感調査は、特に現状判断で大幅な改善をみせ、景気判断、消費者購買意欲判断 DI は 50 台を回復した。見通し判断も、景気判断、消費者購買意欲判断 DI に改善傾向がみられた。
 
8月は、日向灘を震源とする地震による「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」の発表と神奈川県西部を震源とする地震が連続、お盆に台風7号、月末に台風 10 号が日本に接近、上陸するなど自然災害が多発、備蓄需要が急増。お盆休みと重なり飲料水の一時的な欠品も発生した。また米不足報道により欠品が長期にわたるなど、想定外の事態も発生した。今後も自然災害、気候変動の影響は一層強まるとみられ、商品調達や営業判断なども含めた BCP の策定、サプライチェーン全体の連携強化が求められるだろう。
 

 
【ニュースリリース】
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