・総売上高:全店の前年同月比102.1%、既存店の同比100.7%
・食品合計:全店の前年同月比102.5%、既存店の同比101.0%
・10月のスーパーマーケット中核店舗における景気判断DIの現状判断は、前月から-0.7の 46.4、見通し判断が前月から-0.1の42.8と、共に前月とほぼ同水準で推移した。
■スーパーマーケット販売統計調査
■スーパーマーケット景気動向調査
11月調査(10月実績)結果概況
現状、見通し判断 DI は前月と同水準で推移
10 月のスーパーマーケット中核店舗における景気判断 DI の現状判断は、前月から-0.7 の 46.4、見通し判断が前月から-0.1 の 42.8 と、共に前月とほぼ同水準で推移した。
経営動向調査では、売上高 DI、収益 DI は共に前月から下落し、マイナス域まで低下した。客単価 DI が小幅に低下するなか、来客数 DI が大きく低下した影響を受けた。引き続き生鮮品仕入原価 DI、食品仕入原価 DI は二桁プラス圏で推移、販売価格 DI は高水準を維持している。
カテゴリー動向調査では、惣菜 DI を除くカテゴリーで前月より低下し、相場高傾向の青果、新米の流通と価格上昇の一般食品 DI、好調の続く惣菜 DI がプラス域を維持した。高い気温の影響を受け、この時期に主力となる、おでん・鍋など秋冬商材の不振が影響している。
景況感調査は、消費者購買意欲 DI が小幅に悪化した以外は、ほぼ前月と同水準で推移した。現状判断、見通し判断 DI の変化に大きな違いはなく、方向感のない推移が続いている。
ここ数か月は、記録的な猛暑や残暑による夏物商材の好調、7月以降の米不足報道による特需、8月の防災意識の高まりによる食品備蓄行動などが販売を底上げしていたが、今月は高い気温による秋冬商材の伸び悩みが大きくなった月となった。一部に値上げによるプラスが継続しているものの、全体的には一品単価の上昇圧力は徐々に低下傾向にあり、客単価の上昇は踊り場に差し掛かったとみられる。今後、節約志向が一層高まるとも予想され、人件費や光熱費も上昇し続ける中、収益性を高める施策が急務となっている。
【ニュースリリース】
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