イオンリテール「2025 イオンの恵方巻」商品政策を発表、週末の節分は「シェアしてお得に」、中巻「三段重」が新登場

 

「2025 イオンの恵方巻」商品政策を発表

イオンリテール㈱は、12月18日より、イオン・イオンスタイルの約350店舗とネットスーパー、e予約のWEBサイトにて、「イオン恵方巻」の予約を開始したが、2025年の「恵方巻」商品政策について、イオンリテール食品本部デリカ商品部の金子部長より説明があった。

イオンリテール金子部長

「近年、「節分」の行事として豆まきをする家庭が減り、一方で恵方巻の需要が年々増加しており、イオンリテール売上も5年前の1.5倍に伸長している。また昨年は土曜日であったこともあり、モール型店舗、郊外店舗を中心に前年比115%と大きく伸長し、節分ファミリーパーティー的に食べられる傾向になっていた。
2025年も日曜日と週末であることから、パーティー需要が想定されるため、シェアすることでお得に楽しめるセット商品などを豊富に品揃えする。さらに、「北陸応援」、「食べきりサイズ」等により、110%伸長を目指して取り組んでいく。予約は約1割の比率である。
さらに今春に稼働したクラフトデリカ船橋のセンターから、シャリの供給を行い、店内炊飯を止め、インストアの作業効率を高めて対応していく。」。
 

バラエティ豊かな、シェアしてお得な恵方巻商品

週末の節分パーティーに合わせて、7種類の具材が入ったイオン恵方巻最大となる中巻88巻を詰めわせた三段重を発売する。具材は、大人から子供まで喜ばれる和洋の7種類の具材(サーモン、えび、まぐろたたき、ヒレカツ、鉄火等)を厳選。盛付から楽しめる節分パーティーに最適な商品。それ以外にも、見て圧巻、食べて圧巻の具材比率が50%超えの「具材を食べる太巻」を品揃えした。

イオンリテール恵方巻の品揃え

「みんなで楽しむ巻き寿司三段重(宴)」7,000円(本体価格)
 

北陸応援「恵方巻」、こだわりの「恵方巻」

北陸応援の商品として6品目を品揃え。北陸の食材(甘えび、するめいか、サワラ)を使用した太巻を1/4切れずつ3種を盛り合わせたお得なセット商品も品揃えした。
プチ贅沢なプレミアム商品として、「福井県産香箱がに(せいこがに)」3杯分を贅沢に使用した太巻や「能登牛のすき焼き風贅沢太巻」も品揃え。さらに、まぐろ好きに訴求した商品として、「ばちまぐろ」を大胆に使用し、具材まごろの半分がはみ出した、具材溢れる鉄火太巻も発売する。

「北陸応援太巻3種セット」1,800円(本体価格)

「福井県産香箱がにを楽しむ贅沢太巻」10,000円(本体価格)

「能登牛のすき焼き風贅沢太巻」5,980円(本体価格)

「溢れすぎた鉄火太巻」1,800円(本体価格)
 

「銀座鮨よしたけ監修 恵方巻」の新たな取り組み」

イオンリテールの毎年ナンバーワン商品「銀座鮨よしたけ監修 恵方巻」であるが、カステラ風玉子、煮穴子、数の子等、具材にこだわっている点が評価されている。
少しずつ、いろいろ味わいたいというニーズに応えて、2025年は食べきりサイズ、イオン初の「1/3切サイズ(長さ6㎝)」という商品も発売する。これは「米、海苔をはじめとしたすべての原材料原価が値上がりしている現状である。色々と工夫して、食べ方も検討した結果、メイン商品を1/3切サイズとして商品単価を下げた恵方巻を発売することにした。」(金子部長)

「銀座鮨よしたけ監修 1/3切サイズ」498円、「2切」980円(本体価格)
 

2025恵方巻マーケット予想

恵方巻マーケットは、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、百貨店などを中心に、年々増加傾向であり、推定では約300億円強の市場規模と推定されている。
原材料高騰を受けて、豪華な食材を使用した高級商品と、ハーフサイズ・ミニサイズの恵方巻の二極化している傾向である。また、この数年は、廃棄問題が大きく取り上げられたこともあり、各社とも売れ残りを廃棄する「食品ロス」の削減に知恵を絞り、当日の販売数量を制限するなどの取り組みも増えてきている。
またイオンでは、「ほとんどの商品は、店内製造してカットしているが、寿司マスターという社内認証制度を保有している者がきめ細かにカットし、対応している」ことで、工場から直送商品中心のコンビニエンスとの差別化を図っている。
2025年も日曜日であることから、節分パーティーの動きにも対応した品揃えや販促施策などの展開、外国人旅行者を対象とした様々なプロモーションなども想定されており、2025年に更なるマーケットの拡大が期待される。