ヨーク・ホールディングス戦略説明会&『ヨークフーズ MARK IS 葛飾かなまち店』オープン

9月1日より新体制となったヨーク・ホールディングスは、今後の戦略に関し、ヨークHD石橋社長、ベインキャピタル(Bain Capital)西共同責任者、イトーヨーカ堂山本社長が出席して、9月3日説明会を実施した。
 

ヨーク・ホールディングス戦略説明

(左から:山本社長、石橋社長、西責任者)

株式会社ヨーク・ホールディングス代表取締役社長 石橋誠一郎氏 説明概略

「ヨークHD設立の意義として、「日常のゆたかさ」を提供し、「くらし」に関わる社会課題を解決するグループを目指していく。イトーヨーカ堂、ヨークベニマルは食品SM事業を軸として確固たるマーケットポジションを築く。クリエイトリンクに、リーシング、店舗運営管理機能を集約。専門店事業として、赤ちゃん本舗、ロフト、デニーズジャパンを磨き込む。1社1社が重要であり、今までのセブン&アイ体制と役割が大きく異なる。」
 
「ベインキャピタル(60%の株式を保有)との一体運営をスタートし、最速でのIPOを目指していく。セブン&アイとは、食領域の連携により集客・収益力の強化を図り、セブンプレミアムの共同開発・販売を行っていく。」
 
「第1四半期業績は、イトーヨーカ堂の構造改革施策効果等もあり、スーパーストア事業の営業利益84億円(前年差+63億円)、その他事業46億円(前年差+24億円)と計画比も含めて順調に推移しており、手応えを感じている。グループ連携の学びを次店舗に活かしていくと共に、改装ノウハウから成功のフォーマット確立を目指していく。4/23開店したヨークフーズ東小金井店は目標を達成し、本日開店する葛飾かなまち店はヨークHDとして初の新店である。」 

(石橋社長)

「グループ変革推進室を9/1設置し、ITコスト適正化、事業移管計画・検討、調達共有、プライシング・ロス改善、セントラルキッチン連携(ベニマルとピースデリの融合)、セブンプレミアム商品開発(生鮮領域での開発)、事業構造改革施策の徹底の7つのプロジェクト施策活動を開始した。これにより、早いタイミングでIPOを実現出来るように取り組んでいく。」
 

ベインキャピタル・ジャパン・LLC 
パートナー兼日本プライベート・エクイティ共同責任者 西直史氏

「ベインキャピタルは、1984年米国ボストンで創業された、経営コンサルティングから生まれた会社である。現在は全世界で約28兆円の資金を運用し、1458社に投資を実行している。日本には2006年に進出し、2021年に日本特化ファンドを設立し、37件の投資を実行してきた。約70名のスタッフにより、投資をするだけでなく、投資先への成長支援を行っている。」

(西共同責任者)

「ヨークHDの事業会社の潜在能力の素晴らしさ、100年以上続く鳩マークのブランド価値は想定以上である。地元に根付き、愛されている。株主としては、ヨークHDのシナジーを結集し、展開していきたい。大事な点はお客様に還元していくサイクルを作ることであり、今後は攻めに転じて、更なる成長を目指していく。」
 

株式会社イトーヨーカ堂 代表取締役社長 山本哲也氏

「この数年、事業構造改革を取り組んできたが、特に「食の強化」を成長の原動力として位置づけ、インストア調理中心からPEACE DELIを設立し、PC機能を保有する体制とした。ヨークベニマル、シェル・ガーデンとの連携強化も推進。さらに従来の新店舗中心の投資から既存店活性化投資へと変更し、IY食品改装107.4%(既存店昨対比)、YO食品改装105.8%という成果が出てきている。それらの成功事例を葛飾かなまち店に注ぎ込んだ。」
 
「葛飾かなまち店のマーケット特徴は、50年近く営業してきた事によるロイヤリティの高さ、常磐線沿線にグループ店舗が多くドミナント戦略からも優位なエリアなどの点である。本店舗では、楽しく豊かに食生活が出来る店を目指し、二極化対応と地域商材を強化し、地域シェアNO.1を目指す。」

(山本社長)

「イトーヨーカ堂の第1四半期は、営業利益54億円(前年差+60億円)と既存店営業力が向上してきている成果が出てきている。PEACE DELIによる独自商品の拡大を図っており、アイテム数69SKU、売上構成比30%を計画しており、それによりインストアでの生産性向上も図っていく。」
 

ヨークフーズ MARK IS 葛飾かなまち店 写真ルポ

株式会社イトーヨーカ堂(代表取締役社長:山本哲也)は、 東京都葛飾区に『ヨークフーズ MARK IS 葛飾かなまち店』を9月3日グランドオープン。本店舗はJR及び京成金町駅から徒歩圏内に位置し、49年営業をしてきた旧イトーヨーカドー金町店を約3年の期間を経て再オープンした店。今回の出店により、イトーヨーカ堂の店舗数は198店舗。初年度売上目標は36億円。

  

■デリカコーナー

ピースデリから供給される「惣菜」「主菜」商品で品揃えを強化すると共に、店内の鉄板で焼き上げる「だし巻き玉子」、「とんぺい焼き」、初登場となる「格之進の肉おじさん特製ハンバーグ(時間限定)」、豊富な手作りおにぎり等の品揃えを強化展開している。またベーカリー、デリカ、デザート、おつまみを隣接させたコーナー化も図っている。

手作りおにぎりを訴求したコーナー

だし巻き玉子焼き売場

ベーカリー売場 ランチセット等も提供

ピースデリからの供給商品「パスタ関連」

ピースデリ商品「豆腐ハンバーグ」等

ピースデリ商品「おばんざい」和惣菜各種

ピースデリ商品「ポテトサラダ」など

豊富な品揃えのフレッシュサンド

格之進の肉おじさんシリーズ
 

■おつまみコーナー(肉、魚関連)

海鮮バル

おつまみローストビーフ

おつまみオードブル

店内での手作りデザート

ベーグル各種
 

■青果売場

葛飾水元地区や松戸地区の農家から届く、新鮮な野菜、果実を豊富に品揃え。シーズン中には「今朝どり野菜」をその日の夕方に提供。

ミニトマト量り売りコーナー
 

■精肉コーナー

黒毛和牛の生産が盛んな鹿児島「薩摩和牛」。

 

■鮮魚コーナー

豊洲市場で買い付けた新鮮な鮮魚コーナー。週末限定で「やま幸」が高品質のまぐろを、サクやお造り、握りで届ける。

 

■チルド商品、加工食品、リカー

リカーコーナー

オリジナルスイーツ売場「紅雫プリン」「かなまちロール」

東京下町「柴又ラムネ」発売55年

懐かしい味わい「金町ゴールデンラガー」

豊富なチルド麺コーナー

パンコーナー 加古川「ニシカワパン」も品揃え

パスタコーナー