
「食文化100年継承 鉄板会議2025」開催
2022年より開催してきた食文化100年継承・全国鉄板会議が、10月3日に、大阪なんば花月YESTHEATERで開催された。第4回目の今回は、「お好み焼の継承問題 店の継承・技の継承」をテーマに報告がなされた。

日本コナモン協会 熊谷真菜会長から全国10ケ所のエリア会議報告
文化庁参事官補佐の長谷川勝氏より「100年フードとお好み焼の継承」についてご挨拶があった後、日本コナモン協会の熊谷会長より「エリア会議」及び「継承についてのアンケート結果」(別紙参照)について報告がなされた。
「大阪・関西万博で盛り上がる大阪、なかでも人気メニューのお好み焼であるが、若者のお好み焼離れが進み、閉業する店も多く、お好み焼に未来はあるのかという議論から、お好み焼の継承問題を全国の店主たちに本音を伺った。アンケートも実施したが、2035年問題を考えていきたい。」

(日本コナモン協会 熊谷会長)

(文化庁 生活文化連携担当 長谷川参事官補佐)
「全国100店舗のアンケート調査結果では、後継者がいる店舗は49店舗と半分の店が後継者不在の状況。自分の代で終わらせる店も9店舗あった。現在困っている事は、原料コスト、人の募集、技術の承継であった。」
店舗経営が原料高、人材不足の点などから、厳しい状況になっている事が推察される結果となっている。

オタフクソース㈱大内マーケティング部長 「お好み焼店の現状・課題」

(オタフクソース 大内部長)
「お好み焼店の現状は厳しい状況で、お好み焼店の店舗数は2012年17,192店から、2021年に12,283店まで減少している。大阪、兵庫、広島という店舗数が多いエリアも減少している状況。また、原料コスト高騰の影響もあり、お好み焼・たこ焼の価格も1.2~1.5倍程度まで上昇してきたが、1000円の壁という価格問題の課題にも直面している。」


全国10ヶ所エリア会議開催と各地の特色



お好み焼の系譜

文化を味わう!コナモン100選-2025年選定 8点


※日本コナモン協会 公式サイト「鉄板会議2025パンフレット」のPDFデータはこちらから