スーパーマーケット3団体合同統計調査、2025年8月実績速報を発表

・総売上高:全店の前年同月比102.4%、既存店の同比101.4%
・食品合計:全店の前年同月比102.7%、既存店の同比101.7%

・8月のスーパーマーケット中核店舗における景気判断DIの現状判断は、前月から-4.0の46.1、見通し判断が前月から-3.2の42.6となり、共に悪化をみせた

■スーパーマーケット販売統計調査

 
■スーパーマーケット景気動向調査
 
9月調査(8月実績)結果概況
米販売落ち着き現状、見通し共に悪化

8月のスーパーマーケット中核店舗における景気判断DIの現状判断は前月から-4.0の46.1、見通し判断が前月から-3.2の42.6となり、共に悪化をみせた。
 
経営動向調査では、売上高DIがプラス圏を維持しているものの、前月からは大きく下落。収益DIも前月から下落し、マイナス圏となった。生鮮品仕入原価DI、食品仕入原価DIは、前月から小幅に下落したものの高水準を維持しているが、客単価DIと来客数DIは前月から下落し、来客数DIはマイナス圏での推移となった。
カテゴリー動向調査では、水産DIを除くすべてのカテゴリーで前月より下落した。前年の南海トラフ地震臨時情報発表や台風接近による備蓄需要の反動を受けたカテゴリーでは下落幅が大きくなった。特に一般食品DIは、米の販売が落ち着き、単価上昇効果が一巡したことも加わり、大幅な下落となった、一方、猛暑による調理敬遠志向などを背景に、惣菜DIは二桁プラス圏を維持している。
景況感調査は現状、見通しともに悪化し、特に見通し判断は低水準での推移が続いており、先行きへの不透 明感が強い。
 
7月に続き8月も記録的な猛暑を受け、夏物商材が好調。お盆時期の販売も順調に推移した店舗が多かったが、前年の災害に備えた特需からの反動もあり、数字上、前年同月とは全く異なる結果となった。新米も高単価傾向だが高騰効果も一巡し、今後は売上高前年同月比の鈍化が予想される。食品の値上げ傾向は継続しており、前年の実績だけにとらわれず、足元の消費基調を見誤ることのないよう慎重な判断が求められる。
 
 
景況感調査

 
【ニュースリリース】
スーパーマーケット協会3団体からの公式なニュースリリース全文はこちら