スーパーマーケット3団体合同統計調査、2024年1月実績速報を発表

・総売上高: 全店の前年同月比102.5%、既存店の同比101.8%
・食品合計: 全店の前年同月比102.9%、既存店の同比102.2%
・1月のスーパーマーケット中核店舗における景気判断DIの現状判断は、前月から-2.8の 48.6となり、7ヵ月ぶりに好不調の判断の分かれ目である50を下回った。

■スーパーマーケット販売統計調査

 
■スーパーマーケット景気動向調査

2月調査(1月実績)結果概況
景気判断 DI 現状判断は 7ヵ月ぶりに 50 を下回る

1 月のスーパーマーケット中核店舗における景気判断 DI の現状判断は、前月から-2.8 の 48.6 となり、7 ヵ月ぶりに好不調の判断の分かれ目である 50 を下回った。見通し判断は、前月から-0.6 の 46.9 と前月水準から大きな変化は見られなかった。
 
経営動向調査では、売上高 DI、収益 DI 共に前月より下落した。生鮮品仕入原価 DI と食品仕入原価 DI は高水準ながら頭打ち傾向がみられており、販売価格 DI は減少した。来客数 DI は前月水準を維持しているものの、客単価 DI は前月よりややプラス幅を縮小する結果となった。
 
カテゴリー動向調査では、相場高などで伸び悩む畜産 DI でマイナス幅が大きくなったが、他はプラス域を維持している。暖冬の影響で鍋需要など冬物商材の動きが悪いものの、青果や水産では相場環境や入荷が安定し、販売数量が堅調に推移した。
 
景況感調査は、景気判断現状判断 DI に前月水準から悪化傾向がみられた。購買意欲は比較的堅調に推移、買上点数の減少は抑えられ、消費者購買意欲 DI は引き続き高水準を維持した。
 
2024 年に入っても一品単価が高止まりするなか、節約志向による内食傾向も追い風に、販売実績は引き続き堅調に推移している。一方で、単価の上昇基調がピークを越えたとの見方も多く、注目は、どのように現在の高水準の単価を維持していくかに移りつつある。他業態を含め、価格競争の激化が警戒される中、1月も青果や調味料の販売が好調となっており、今後、スーパーマーケットでは、家庭内調理需要の受け皿として、食品の専門性、クオリティ、美味しさ、楽しさなどの追求が一層期待される局面となっている。

【ニュースリリース】
スーパーマーケット協会3団体からの公式なニュースリリース全文はこちら