・総売上高: 全店の前年同月比104.4%、既存店の同比103.3%
・食品合計: 全店の前年同月比104.8%、既存店の同比103.7%
・4 月のスーパーマーケット中核店舗における景気判断 DI の現状判断は、現状判断、見通し判断共に 2 か月連続で大幅な改善
■スーパーマーケット販売統計調査
■スーパーマーケット景気動向調査
5 月調査(4 月実績)結果概況
現状判断、見通し判断共に 2 か月連続で大幅な改善
4月のスーパーマーケット中核店舗における景気判断DIの現状判断は、前月から+3.7の48.2、見通し判断は前月から+5.8の45.3となり、現状判断、見通し判断ともに2か月連続で大幅な改善がみられた。
経営動向調査では、売上高DIと収益DIが共に前月より大きく上昇した。引き続き生鮮品仕入原価DIと食品仕入原価DIが過去最高水準で推移し、販売価格DIの高止まりも続いている。買上点数の減少傾向がやや収まり、客単価DIが上昇した。来客数DIも小幅に上昇し、マイナス幅を縮小した。
カテゴリー動向調査では、すべてのDIが前月より上昇した。相次ぐ値上げ、家庭の電気・ガス代の高騰等による節約志向の高まりで、家庭内食品需要に回復がみられ生鮮品DIが上昇、前年より気温が高く推移したことや、行楽需要の回復などが好調を牽引している。
景況感調査では、現状判断、見通し判断ともに2か月連続で改善した。特に見通し判断での回復基調が顕著となっている。
食品価格の高止まり傾向が続くなか、一品単価上昇に比べ、買上点数の減少幅が抑えられ、好調な販売動向となった。日曜日が一日多いことによる恩恵を受けたが、節約志向による内食・中食需要の持ち直しを指摘するコメントも多い。5月8日からの5類変更で消費者心理にも変化が期待できるほか、大手企業で30年ぶりに4%近い賃上げが実施されるなど、消費マインド改善につながる、明るい話題も多い。一方で、すべての生活者が均等に恩恵を受けるわけではなく、食品価格の高騰が継続するなかで、周辺環境を考慮した店舗運営、商品政策が求められている。
【ニュースリリース】
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