9月6日「ヤオコー久喜吉羽店」オープン
9月6日、埼玉県久喜市に「ヤオコー久喜吉羽店」が開店した。久喜吉羽店は、和光丸山店以来の北エリアの旗艦店として位置づけしており、和光丸山店が「ヤングファミリー特化型店舗」であるのに対して、「ミドルシニア層特化型店舗」と位置づけしている。
この開店により、ヤオコー店舗数は埼玉県 102店舗、千葉県 33店舗、群馬県 16店舗、東京都 14店舗、神奈川県 12店舗、茨城県 7店舗、栃木県 6店舗の計 190店舗になる。地域に密着した「豊かで楽しく健康的な食生活提案型スーパーマーケ ット」を目指している。なお、ヤオコー北エリアは、埼玉県北部、群馬県、茨城県、栃木県の店舗が対象である。
ヤオコー久喜吉羽店の全景
当店商圏は、1970年代以降区間整理が行われ、農地転用を進めて開発が進んだ地域で、これからも開発促進が期待されるエリアである。JR宇都宮線・東武伊勢崎線「久喜駅」東口より南東へ約 1kmの距離に位置しており、店舗の南北を通る通りは「久喜駅」の東西を結ぶ県道 153号線と県道 85号線につながり、車でのアクセスが良好な立地となっている。また県道 153号線沿いには、商業施設や学校、団地など生活拠点の中心となる施設が多く点在し、人口が密集している地域である。出店地前道路はIC計画などの開発で延伸が見込まれ、将来的に商圏拡大が期待されている。
商圏人口は、1km圏内 16千人(7千世帯)、2km圏内 50千人(23千世帯)、3km圏内 104千人(44千世帯)で、年代構成は70歳代以上と50歳前後が比較的多く、当店ではミドルシニア層と久喜駅周辺に新たな流入しているヤングファミリー層をメインターゲットとしている。
地域のお客さまに寄り添った「美味しさ」「品揃え」「安さ」「提案力」の4つの価値を生み出していく方針である。
【ヤオコー久喜吉羽店 店舗概要】
住 所:〒346-0014 埼玉県久喜市吉羽 421番地
店 長:高田 真也 (副店長 津田 英之)
面 積:敷地面積:4,815坪 店舗面積:891坪
営業時間:午前9時~午後9時30分
年間売上:初年度27億円
駐車場台数:270台(駐輪場186台、バイク10台)
従業員:正社員25名、パートナー・アルバイト175名(延べ人数)
テナント:ダイソー、セキ薬局、セブン銀行
■ヤオコー久喜吉羽店 売場平面図
【川野社長会見】
「ヤオコーとして南北政策(販売一部:北、二部:南)を展開してきた。久喜吉羽店は北エリアの旗艦店として位置づけ、ベーシック商品の磨き込み、ターゲット層であるミドルシニア層に支持される商品を強化している。ベーシック商品の磨き込みはより難易度が高いがチャレンジしていく。北エリアは、競合との競争も激しく、粗利を取りづらいエリアであるが、それを改善する品揃え強化(惣菜、豆腐、味噌、日本酒等)を図っている。
売場面積も約900坪と広く、広域からの集客を狙い、最終的には40億を超える売上を目指していきたい。和光丸山台店は、ヤングファミリー層に特化した店舗であり、MD政策も冷凍食品、精肉、デリカ(ピザ、スイーツ)等を強化したが、久喜吉羽店はそれとは異なるMD政策を実施しており、鮮魚売場を広く展開(近海魚・切り身を始めとして)、豚肉もこの店より三元豚の打ち出しを開始し、惣菜もディープフライのようなベーシックな揚げ物、コッペパン・焼きそばパンのようなベーシックな商品を強化した。また、和光丸山台店は作業スペースが十分取れずに、オペレーション上での反省点もあり、今回は売場面積も広いのでその点を改善した。
今回、Deli&Cafeコーナーでは、バイオーダーの取り組みを行うが、朝食(ロイヤルブレッド)、ランチ(とんかつ)を提供するが、ベーシックなデリカ名物商品の出来たて・作りたての美味しさをお客様に伝えていく機会にしようと思う。グローサラントは、コロナ禍で閉めざるをえなかったが、外食と比較しても勝負出来るメニューを提供する。
来期からネットスーパーも展開する。日販30万円をまずは目指し、最大50万円と考える。
デジタルサイネージはこの店で検証してから、他店舗では考えていない。」
ヤオコー 川野社長
生鮮売場詳細(売上構成比40%、1,050SKU)
入口から青果、鮮魚、精肉と生鮮を集約し鮮度感を最大化した。
精肉は、肉の旨みと脂の甘さにこだわった「三元豚(国産)」で美味しさと品質を訴求。自社製造のローストビーフ、カット野菜を合わせた生鮮サラダ「ヤオコーまるごとサラダ」や、希少部位を使った生肉冷凍、国産和牛の旨味を余すことなく使用した手づくりハンバーグなどを提案。
鮮魚は、豊洲市場から仕入れた近海鮮魚の品揃えを充実し、人気の鮭は塩鮭の他にこだわりの味 付けも加えてご提供。また鮮魚ならではの魚惣菜・鮮魚鮨を、品揃え豊かな売場で提案。またクッキングサポートとも連動し、魚の知識が豊富なメンバーさんによるメニュー提案などを通じて、お客さまの豊かな食生活を提案する接客を目指す。
青果は、味と鮮度にこだわった美味しいトマトを値頃でかつ豊富に品揃え。おかずサラダでは、女子栄養大学の学生さんが考案のサラダを新たに発売。また、切り花の日持ち保証を全品に拡大し、無償の栄養剤を使用いただくことで、より美しく長く楽しめる花のある生活を提案。
グロッサリー売場詳細(売上構成比42%、15,400SKU)
日配食品は、産地や品種、製法にこだわった大豆加工商品(豆腐・豆乳など)を拡大し、簡単に美味しく健康を意識した品揃えで提案。日本酒に合う練物おつまみはコーナー化。
全国各地の地元味噌を強化し、にんにくやもろみを使ったおかず味噌なども拡大。
また豚肉に合うタレや、定番の豆菓子、お茶請けの甘納豆、漬物、インレスといった嗜好品も豊富に品揃え。間口・高さを確保し、視認性を高める演出を実施。
飲料ではラベルレスボトルの取り組みを強化。 酒は、美味しい日本酒、日本ワイン、国産クラフトビールなど、日常普段のお酒からハレの日の食 事にも合うちょっと良いお酒まで、豊富に品揃え。日本酒の品揃えは全店舗一の豊富さ。
デリカ売場詳細(売上構成比18%、360SKU)
新たな取り組みとして、「YAOKO Deli & Café」では、ご注文をいただいてからお作りし、出来立てつくりたてを提供する。 モーニングセットは、ベーカリーの名物商品「ロイヤルブレッド」を使用した厚切りトースト、ドリップコー ヒーとサラダのセットなど、数種類の美味しいロイヤルブレッドのセットを提供する。また ランチでは、惣菜の名物商品「手仕込みロースとんかつ」「手仕込みロースかつ丼」を定食の形で提供。(モーニング&ランチ:7時~14時)
惣菜は、DEEP-FRID STATION で店内仕込みの「あじフライ」を、冷惣菜の CREATIVE y’s DELI では店内で蒸し上げたじゃがいもを使用したポテトサラダを中心に、店内調理のサラダを展開。
米飯では、健康志向に配慮した玄米・発酵食品使用のお弁当「幸玄米」シリーズを品揃え。寿司は、定番のまぐろの握り、値頃な巻物・いなり寿司を豊富に品揃えし、スチームコンベク ションオーブンを使い柔らかい、出来立ての「煮あなご重」や、健康を意識した玄米使用のおむすび「幸玄米」を、ヤオコーならではの美味しさを提案。
インストアベーカリーは、鉄板調理の厚焼きたまごフライカツやナポリタン、自社製造のローストビーを挟んだサンドイッチやドッグパンを新たに提案。
新たな取り組みとして、ペットも一緒に楽しく寛ぐことができるテラス席の設置や「みんなの広場」、生鮮の提案に特化 したクッキングサポート、商品の魅力を繰り返し発信するデジタルサイネージを設置した。
クッキングサポートコーナー
レジ前のデジタルサイネージ