「食文化100年継承鉄板会議2024」開催
100年後も、「たこやき」のおいしさと楽しさを伝えることを目的とした全国会議が、10月4日に開催された。昨年度は「焼きそば」を発表したが、今年度のテーマは「たこやき」。熊谷会長のライフワークテーマでもあり、かつ食品産業技術功労書受賞も発表され、熱気に満ちた会議となった。
来賓プレゼンとして、文化庁参事官の高橋氏より「若者が取り組む100年フード継承」が報告された。その後に、「全国7ヶ所のエリア会議・5ヶ所のたこ焼き教室のまとめ、タコの現状」について、熊谷会長より報告がなされた。
引き続き、日清製粉ウェルナの石井氏から「たこ焼粉」について、発表があり、次いで「たこやきの歴史」を甲賀流の田中氏、キユーピー猿渡氏から、「たこやき未来への提言」をたこ八の垣内氏、オタフクソース佐々木健一郎氏より報告があった。
日清製粉ウェルナ 石井氏
左)たこ八 垣内氏 右)オタフクソース 佐々木氏
エリア会議と各地の特色
<北海道エリア>
昭和40年代から祭りの屋台が登場し、スーパーのスナックコーナーとして、たこ焼き、回転焼が始まる。タコは水ダコ、マダコを使用し、かなり大きく、タコ頭を売りにする店もある。タコ漁獲量日本一でもあり、今後の伸長が期待される。
<関東エリア>
昭和30年代から大阪のたこ焼店が登場。1990年代には、渋谷たこ焼戦争が勃発。吉本興行の東京進出もあり、一気に関東に定着することになる。
<東海エリア>
タコの他に天かすを加え、醤油を生地に落として素焼きにするスタイルもこのエリアに残っている。刻んだキャベツを入れるのは丸い形が潰れないようにする目的も。
<大阪エリア>
大正期に「ラヂオ焼」が生まれ、そこにタコを入れた「たこ焼「が誕生。戦後に、濃厚ソース、青のり、削り節をかけて、つまようじのスタイルが確立された。
<兵庫エリア>
明治から大正にかけて、明石の「玉子焼」の屋台が多く、これが発祥。昭和30年代に「明石焼」という名称で関西全体に広がる。
たこやき鍋の分布、道具の呼び方、めざす食感、たこの現状
文化を味わう!コナモン100選-2024年選定 たこやき6点
※日本コナモン協会 公式サイト「鉄板会議2024パンフレット」のPDFデータはこちらから