スーパーマーケット3団体合同統計調査、2023年6月実績速報を発表

・総売上高: 全店の前年同月比103.9%、既存店の同比103.1%
・食品合計: 全店の前年同月比104.5%、既存店の同比103.5%
・6月のスーパーマーケット中核店舗における景気判断DIの現状判断は前月水準、見通し判断は小幅に改善

■スーパーマーケット販売統計調査

■スーパーマーケット景気動向調査

7月調査(6月実績)結果概況
現状判断は堅調、見通し判断も小幅に改善

 6 月のスーパーマーケット中核店舗における景気判断 DI の現状判断は、前月から-0.2 の 49.4、見通し判断は前月から+1.7 の 45.5となり、現状判断は前月水準、見通し判断は小幅に改善した。
 経営動向調査では、売上高 DI はわずかに上昇、収益 DI は前月から下落した。引き続き生鮮品仕入原価 DI と食品仕入原価 DI が過去最高水準で推移、販売価格 DI の高止まりが続いている。買上点数の減少が収まりつつあり、客単価 DI は上昇基調を維持している。来客数 DI はほぼ前月水準で推移した。
 カテゴリー動向調査では、前年の土物相場高騰の反動を受けた青果 DI、衛生用品特需の反動が続く非食品 DI 以外はプラスで推移している。相次ぐ値上げ、家庭の電気・ガス代高騰等による節約志向の高まりで、家庭内食事需要が堅調に推移しているかほか、気温が高く推移したことで涼味商材が好調。また、行楽・イベント需要の回復も好調を牽引している。
 景況感調査では、現状判断に大きな変化はみられなかったが、見通し判断が小幅に改善をみせた。
 前月同様に商品単価の上昇が続いているが、人流の活発化などもあって中食需要が引き続き伸長しており、また節約志向による内食需要も堅調で、売上高としては好調な販売動向が続いている。一方で、コモディティ商品については、より低価格の商品を求める傾向が強まっているとの意識も広がっている。食品の価格改定は一旦ピークとの見方も広がっているようだが、今後どのように客単価を維持していくか、どう利益を確保していくか、検討が急がれる。

【ニュースリリース】
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