「デリカアドバイザー養成研修」修了認定者87名誕生-日本惣菜協会発表

・「2023年度第1回デリカアドバイザー養成研修」修了認定審査会において、87名を修了認定者として認定
・デリカアドバイザー修了認定者は、累計337社/3,249名となった

一般社団法人日本惣菜協会は、2023年9月15日に「2023年度第1回デリカアドバイザー養成研修」の修了認定者を発表した。9月8日の修了認定審査会において87名を修了認定者として認定(合格率88.8%)し、これにより、デリカアドバイザー修了認定者は337社/3,249名となった。

日本惣菜協会では、小売業の方々からの人材育成に対する要望を受け、2013年11月から「デリカアドバイザー養成研修」をスタートした。デリカアドバイザー養成研修は、惣菜売場のスタッフが、惣菜を調理・販売する際の注意点、原料原産地やアレルゲン、栄養成分など食品表示に関わる法令関係、食品衛生や労働安全等を通信教育で学ぶ研修だ。

惣菜・中食産業は、社会環境の変化(少子高齢化・単身者増加・女性の社会進出増加等)を背景に、市場規模10兆円を超える大きな産業へと成長し、惣菜は国民の食生活には欠かせないものとなっている。それに伴い消費者の関心も高まり、売場では美味しさだけでなく、原材料や栄養素についての素朴な質問や、健康や安全・安心に関わる事項等まで、さまざまな問い合わせがある。また、2021年6月からは、全ての食品等事業者において「HACCPに沿った衛生管理」が制度化され、惣菜専門店をはじめ、スーパーマーケット・百貨店のバックヤード等で製造される惣菜についても対象となった。こうした中で、惣菜売り場で働く方々が基本的知識を習得することで、店舗の信頼につながるとともに、衛生管理および表示制度の一翼を担う重要な役割を果たすことになる。

この研修を採用している企業では、売場のリーダーがデリカアドバイザーの資格取得後、テキストを他のパートタイマー等への教育教材として利用し、共に働くスタッフに伝えていくことで、店舗全体の知識レベルの向上に活用頂いている。合格者からは「知識を身につけることで、自信を持って対応できるようになった」等の声が寄せられている。また、資格取得後はデリカアドバイザー認定証を店頭に掲示することが可能になり、惣菜を購入するお客様の買い物サポーターとして、「信頼される売場」づくりを後押ししている。

また、最近の傾向としては、食品メーカーの営業職の方などが、惣菜売り場の状況をより深く理解し、取引先との関係強化を目的に受講されるケースが増えている。すでに惣菜管理士などの資格を持っている方でも、新たな視点での学びが得られると、受講生から意見を頂いている。

今後も協会では、自信をもって惣菜業界で働く人々を育成するために、各社の人材育成のサポートに注力していく。次回のデリカアドバイザー養成研修受講の申込みは10月1日から11月末まで受け付けている。
 

【日本惣菜協会「デリカアドバイザー」データ】(2023年9月現在)

■デリカアドバイザー取得上位企業・団体

【ニュースリリース】
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