セブン&アイグループの新たなシナジーを創出、コンセプト新店舗『ＳＩＰストア』オープン

コンセプト新店舗『ＳＩＰストア』
ＳＩＰストアの概要と特長

コンセプト新店舗『ＳＩＰストア』

株式会社セブン&アイ・ホールディングス（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：井阪隆一）は、新たなグループシナジー創出に向け、2月29日(木)、新コンセプト店舗「SIPストア」として、セブン‐イレブン松戸常盤平駅前店をリニューアルオープンした。（SIPとは、S：セブンイレブン、I：イトーヨーカ堂、P：パートナーシップ）

左よりセブンイレブンジャパン永松社長、イトーヨーカ堂加藤執行役員･食品事業部長

セブン‐イレブン・ジャパン永松社長より、「セブン‐イレブン・ジャパンとイトーヨーカ堂はシナジーの最大化を進めてきた。セブン&アイグループの強みを集結した「SIPストア」は、急速な環境変化（コロナ禍、働き方改革、インフレ等）の中で変化する消費行動や幅広いニーズに対応するためのテスト店舗として位置付けている。次世代に向けて、コンビニエンスがどうあるべきかを探る店舗であり、内食への対応も図る店舗であり、ここでのノウハウをグループに拡大していく」と述べた。

↑店内レイアウト（イメージ）

本店舗は今後の新たなセブン‐イレブンの姿を検討していくため、通常店舗よりも売場面積を広げ、品揃えの拡大（約2千アイテム増加）を図っている。グループ企業の「Peace Deli」で製造された鮮魚や精肉を取り扱うほか、イトーヨーカドーが持つ生鮮食品の品揃えや展開方法、商品の管理方法等のスキルやノウハウを活かした取り組みも行っていく。なお、執行役員の山口圭介ラボストア企画部長は、「TOPラインは非公表」としたが、「面積が通常の1.8倍、人時が約1.5倍である事から、それをカバーする日商を確保できないと成功にはならない」という考えも示した。
また今回の店舗は、「面積が約88坪であるが、2店舗以降としてはイトーヨーカ堂（300坪以上）とセブンイレブン（約45坪）の中間サイズである、約100～150坪の「SIPストア」での展開」等の物件開発の検討を進めていく。

入り口は2か所、レイアウト図の下側から入ると見慣れたセブンイレブンの店内

ＳＩＰストアの概要と特長

◆店舗基本情報
店舗名称：セブン‐イレブン松戸常盤平駅前店
所在地：千葉県松戸市常盤平1-20-1
開店日時：2024年2月29日（木）7：00
売場面積：約88坪（約290㎡、従来の約1.8倍）
取り扱いアイテム数：約5,300アイテム（従来より約2千増）
　

◆セブン＆アイグループの強みを活かした幅広い品揃え

(1)鮮魚・精肉の取り扱い
「Peace Deli 流山キッチン」は精肉・鮮魚といった生鮮品の加工やミールキットを製造する食品製造工場であるが、その拠点より加工した肉・魚を供給しているが、徹底した温度管理のもとで、最新の包装機により販売期限延長を実現している。
またプラスチック削減など環境配慮型の商品を製造するために必要な設備も導入し、高品質・高鮮度で環境にやさしい商品を効率よく安定的に供給する。
　

■鮮魚
鮮魚は、食卓への出現頻度が高い魚種を選定し、2点盛を中心とした刺身盛合せを品揃えした。また、時短・簡単調理の漬魚も品揃えしている。

■精肉
精肉は、料理用途に応じた牛肉・豚肉・鶏肉をバランスよく品揃え。しゃぶしゃぶ用・焼肉用等の加工方法で売場の季節感を演出している。使いきりサイズの量目も品揃え。精肉販売用のチルドケースを導入。

ピースデリから供給される精肉

　
(2)冷凍食品・チルド商品の品揃え拡大

■チルド商品の売場拡大
通路を挟む形でチルドケースを配置し、買い回りしやすいレイアウト展開。
中食ニーズに対応し、大容量のカット野菜や簡便性や保存性が高い水煮野菜を拡充する。『セブンプレミアム』商品を品揃え。『セブン・ザ・プライス』の品揃え拡大。

カットフルーツ・カット野菜

　
■冷凍食品の品揃え強化
『セブンプレミアム』やIY開発ブランド『EASE UP』に加え、米飯、和洋中麺類、惣菜、ペストリー、デザートなど幅広いカテゴリーの商品約260アイテムを品揃え。

レイアウト図の左側の入り口から入ると右手壁面には冷凍食品がズラリ

　
■セールスカウンター、カウンターファストフード、量り売りコーナー
セブンイレブンの強みを生かす為、カウンターを拡大し、セブンカフェ、スムージー等を販売すると共に、定番のおでん、中華まん、フライヤーに加え、パン、焼き立てピザを加えた。
さらに、環境への配慮として、実験的にナッツ類、チョコレート、グミの量り売りコーナーも設けた。