一般社団法人日本惣菜協会は、中食・惣菜業界の国内市場をまとめた「2025年版惣菜白書」を6月1日に発刊するにあたり、2024年惣菜市場規模ダイジェスト版を先駆けて公開した。
(https://www.nsouzai-kyoukai.or.jp/publishing-2/)
2024年の惣菜市場規模は、前年対比102.8%の11兆2,882億円となり、今回、過去最高となる11兆円を突破した(4月28日に速報として発表)。コロナ禍からの本格回復、社会構造の変化による惣菜・中食ニーズの高まりを反映したとみられるものの、実質的な販売数量の伸びというよりも、価格上昇・消費者物価指数の上昇に伴う“名目拡大”であるという見方もある。

業態別の前年比で最も高いのは惣菜専門店(104.4%)で、次いで食料品スーパー(103.9%)、CVS (101.7%)、百貨店(99.1%)、総合スーパー(99.1%)の順である。
市場規模はCVSが最も大きく3兆5,236億円で、次に食料品スーパー3兆3,855億円、惣菜専門店3兆727億円と続く。
業態別構成比で増加したのは、惣菜専門店(0.4ポイント増の27.2%)、食料品スーパー(0.3ポイント増の30.0%)で、減少したのは総合スーパーおよびCVS(共に0.3ポイント減で総合スーパー8.6%、CVS31.2%)、百貨店(0.1ポイント減の3.0%)。

カテゴリー別市場では、前年比トップは調理パンの109.1%。次いで調理麺107.8%、米飯類102.7%、一般惣菜101.7%と続き、袋物惣菜だけが97.6%と前年割れとなった。
また、カテゴリー別市場を業態別に見ると、米飯類は惣菜専門店、食料品スーパー、CVSの3業態で約9割(89.3%)を占める。一般惣菜は食料品スーパーが最も多く、次いで惣菜専門店、CVSが続く。調理麺はCVSが他を引き離して最も多い。調理パンは最多のCVSが前年を下回る中、食料品スーパーが市場の伸びをけん引している。袋物惣菜はCVSのみが前年を上回った。


【ニュースリリース】
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